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  • 連載【対決!! 葛飾北斎「富嶽三十六景」vs 歌川広重「東海道五十三次」】

第1回:浮世絵で知る「お江戸四方山話おもちゃ箱」

「富嶽三十六景」:神奈川沖浪裏
「東海道五十三次」:日本橋


花のお江戸は元禄時代から文化・文政時代を経て幕末まで、歌舞伎や人形浄瑠璃(文楽)・落語などの大衆芸能が花を咲かせ、人々は我先にと諸国への旅を楽しみました。そんな庶民に愛されたのが浮世絵(錦絵)です。歌舞伎役者や吉原の花魁や芸者、諸国の風光明媚な名所・観光地、などの題材を浮世絵師がこぞってシリーズ物として製作しました。一枚の浮世絵は夜泣き蕎麦一・二杯の手頃な価格で購入できましたので飛ぶように売れ、それが何と海を渡ってフランス印象派の画家(ゴッホ、モネ、マネ、セザンヌ・・・)に多大な影響を与え”ジャポニズム”と呼ばれるまでになりました。

260有余年の徳川幕府の真ん中の200年は社会も安定し日本史上でも稀な平和を謳歌した時代で、多くの浮世絵師が活躍しました。その中でも(美人画の)歌麿、(役者絵の)写楽、(風景画の)葛飾北斎・歌川広重は大変な人気で沢山の優れた作品を残しています。勿論、他にも個性ある画風を持った優れた浮世絵師が多くいます、また、江戸の浮世絵師は一点ものだけではなく連作ものも多く手掛けています。連作ものの中で描かれた絵の点数では(不確かですが、また比較対象としては?がありますが)北斎の「北斎漫画」と広重の「名所江戸百景」が格段に多いと思います。この二人の天才浮世絵師は風景画の世界でもしのぎを削ります。北斎は「富嶽三十六景」で、広重は「東海道五十三次」で名声を得ます。

さて、早速、クイズです。幾つお分かりになりますか?(答えは次回に)

先ずは広重「東海道五十三次」関連から・・・
Q1:多くの日本人に愛される「お江戸 日本橋 七つ立ち 初のぼり・・・」の「七つ立ち」
   とは何の意味でしょうか?
Q2:東京を離れてよく国道などに「東京まで○○キロ」という看板が目に入りますが、
   この「東京」って何処のことか分かりますか?
Q3:また「仙台まで○○キロ」とか言いますがこの「仙台」って何処のこと?
Q4:道路ではなくJR「東京まで○○キロ」の「東京」は何処のことでしょうか?
Q5:「東海道五十三次」は江戸から京都に向かう東海道の53の宿場を題材として います
       が、江戸から京都へはほぼ500キロ、江戸時代の人はそれを何日けて歩いたと思いま
       すか?53の宿場一つ一つに泊まったのでしょうかね~。
Q6:品川は江戸を出発して一番目の宿(起点の日本橋から二里、ほぼ8キロ)ですが、
   江戸を発った旅人は品川に泊まったでしょうか?果たして品川の宿の存在意義(大袈裟
      で済みません)があるやなしや・・・。
Q7:「東海道五十三次」は何点の絵から構成されていますでしょうか?(という質問をする
       ということは53点ではない、ということですね。意地悪な質問で済みません。)
Q8:何処と何処が作品に含まれているのでしょうか?ヒントは冒頭の絵です。

Q9:広重の作品ではこんなデザインのロゴが散見されます、例えば着物の柄とか暖簾の柄
       に、これは広重のお遊びですが何を意味していると思われますか?
       

北斎「富嶽三十六景」関連から
Q1:「富嶽三十六景」は何点の絵から構成されていると思いますか?(という質問をする
   ということは36点ではないということですね。先程同様意地悪な質問で済みません)
Q2:「富嶽」なので一枚一枚に富士山の雄姿(全容)が描かれているのですが、一点だけ
   何故か富士山が描かれていないのです。どの作品か分かりますか?
Q3: 「42甲州三坂水面」の「逆さ富士」、どこか変ですね?
 

葛飾北斎「富嶽三十六景」:甲州三坂水面


 

等々、話題が尽きない「富嶽三十六景」と「東海道五十三次」ですが、この二作はあくまでも「浮世絵」と「お江戸」への入り口、どれほど続けられるか分かりませんが、取り急ぎ、江戸から京都へのマジカル・バーチャル・ツアーをご一緒頂き、そこから先は、ゆるり、
まったりと。この「コラム」は月2回の掲載を当面の目標にしています(冷汗)。
次回ではこのクイズへのお答えから江戸の世界にワープする予定です、お楽しみに。

広小路 俗山人 拝

第2回:「浮世絵で知るお江戸四方山話おもちゃ箱」
第3回:「旅立ちの前に日本橋の三井越後屋さんでお買い物でもご一緒に」
第4回:「画狂老人・北斎を見る二つの視点:オマージュと画力」
第5回:「品川宿は月見と寺社巡りの町」
第6回:「ちょっと一休み、肩の力を抜いて~江戸の女性~」
第7回:「葛飾応為 天才画狂老人の娘 その”光と影”」
第8回:「江戸のお金の話」
第9回(最終回):「~江戸のお金のお話し:追加の段、
        ~浮世絵師広重 北斎との比べ そして傑作「名所江戸百景」へ~ 」
 

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